ニフコ製ミリ波対応電磁波吸収パネルを使用したエーミング作業レポート
2023/10/17(火) 弊社のお取引様と㈱ニフコ様のご協力のもと、㈱ニフコの新製品:ミリ波対応電磁波吸収パネルを使用したエーミング作業を実施いたしました。
エーミング作業とは、レーダーセンサーのついた外装類の脱着や、カメラが付いたフロントガラスの交換、フレーム修正を伴う板金塗装を行ったとき先進安全装置を正しく作動させるために行う校正作業のことです。
【㈱ニフコ製の『ミリ波対応吸収ボード』の開発コンセプト
・自動車整備修理工場向け。レーダーセンサー対応。
・整備機材など金属物の電磁波の乱反射を吸収し、より最適な疑似的金属レス空間を再現。
今回、エーミング作業を行ったのは“ホンダN-VAN”で、センサーは自動車正面向かって左下になります。(左写真〇の箇所)
今回ご協力いただいた弊社のお取引様は、年間で800台近くのエーミング作業を実施しており作業スペースは問題なく確保されています。
気になる点としては作業スペースの側溝の蓋が金属であるため、下方に位置するN-VANのセンサーに反応します。また正面にも側溝の蓋があり、センサーに反応するため、通常は それを見越した経験豊富な作業者の技量で作業が行われていますが、障害物を可視化したところレーダーの構成作業に影響を及ぼすような金属物電磁波の乱反射が確認できました。
*PC画面の青い影が金属物電磁波の乱反射になります。
*電磁波の可視化専用機器を使用します。
*センサーに反応している側溝の金属製の蓋にニフコ製電磁波吸収パネルを敷きます。
*正常な状態が確認されたので作業に入ります。
*金属類の乱反射があるとセンサーが反応してしまい正しい作業が難しくなります。(センサーが動いている状態になってしまう)
*センサーのズレを修正して終了です。
【所感】
今回のエーミング作業では、電磁波吸収パネルを金属製の側溝の蓋の上に敷いて、電磁波の乱反射を防ぎましたが、例えば、同じ工場内の他の修理中の車に反応する場合や他の修理機材・設備に反応する場合は電磁波吸収パネルを立てて(ボード上に加工するなど)簡易的な壁を作ることによって疑似的な金属レス空間を再現することが可能になります。